乾燥肌と敏感肌
敏感肌の方に肌コンディションについて話を聞くと、かならず出てくる言葉が「肌が乾燥する」とか「肌がピリピリする」といったことです。こうした反応を聞くと、敏感肌というのは乾燥肌の一種なのではと思ってしまいますが、これは間違っていません。
特に後天的要因によって敏感肌になる方は、乾燥肌の傾向が強まって肌の反応が過敏になったというケースが非常に多いのです。
現時点では敏感肌でなくても、乾燥肌の傾向がある方は、保湿によるスキンケアをしっかり行うことが大事だと言えるでしょう。
乾燥肌の状態は、異物や有害物質の侵入を防ぐ役割を果たしている角質の水分量が少ないことを意味しています。バリア機能を十分発揮できている角質層の水分量は約30%だと言われているわけですが、この比率を下回ると皮膚に異物が侵入しやすくなり、肌トラブルを引き起こしやすくなっているのです。
また乾いた角質層は肌の外側にとどまり、代謝の周期を乱してしまいます。「ターンオーバー」が正常にまわっていかなくなると、炎症などの治癒が遅くなるといった弊害がでてきます。
これが乾燥肌の特徴であるわけですが、肌トラブルの回復が遅く、刺激や異物の影響を受けやすい状態が進行してしまうと、敏感肌の傾向が強まっていき、やがて本当の敏感肌になってしまうわけです。
乾燥肌は敏感肌と別のものと思われがちですが、実は横のつながりとして同じものと考えることもできるわけです。乾燥肌の傾向のある方の傾向のある方は、トラブルがなければ、肌のきめも細かくて美肌に見える方が多いですが、敏感肌に進まないように保湿によるスキンケアを重点的に行うようにしてください。
シミの予防対策
美肌の大敵となるシミですが、シミができるしくみは複雑なものではありませんので、自分なりの努力でも、ある程度の対策を講じることはできます。
ポイントは、メラニンの過剰生成をおさえること、もしシミができても、シミをなくせる代謝能力の高い肌をつくることにあります。
メラニンの過剰反応をおさえるには、こまめにUVカットすることがあるわけですが、これについては多くの方がすでに取り組んでいることでしょう。顔の紫外線対策に関しては、日焼け止めクリームやUVケア化粧品がたくさん出ていますので、自分の肌に合ったものを見つけることができるでしょう。
なお、強い日差しを浴びた肌は、角質層が乾ききって、肌にとってかなり危険な状態になっている場合がありますので、紫外線対策以外に保湿も忘れないようにしたいものです。紫外線量が多い時期は、UVケアと肌への水分補給も合わせて行うようにしてください。
またメラニンの生成にホルモンバランスの影響も大きいので、ホルモンバランスを乱さないような努力も必要となります。ただし、これをやればホルモンバランスの乱れに対処できるという、具体的な方法はありませんので、シミ対策としては、この部分がいちばんの穴になるでしょう。
ただし全く方法がないわけではありません。抽象的かも知れませんが、規則正しい生活を心がけて、出来る範囲で早寝早起きを心がけること。それと、ストレスを溜め込まないということもホルモンバランスを崩さないために重要なことです。でもこれらのことは、現代社会で生活している私たちにとって、いちばんコントロールするのが難しいことでもあります。完璧を求めず、出来る範囲のことをやっていくしかないでしょう。
また肌の代謝機能を高めていくために必要なことも、規則正しい生活を送ることが大前提となるわけですから、シミ対策も、詰まるところ、睡眠を十分取り、規則正しい生活を送ることに帰結していくことになります。
すべてのスキンケアの基本は、規則正しい生活を送ることにあるということを忘れてはいけません。
たるみ
年齢とともに気になるのが顔のたるみです。たるみは直接美肌には関係ありませんが、表情の美しさを考えると、たるみが改善できればと考えている方はかなり多いと思います。
たるみがどうして出来るのかは、私たちの体型を考えるととても分かりやすいでしょう。簡単に言ってしまうと、顔の筋肉が退化してしまうことが、たるみの一番の原因と言えます。からだのことを思い浮かべていただければ分かりますが、余程鍛えている方を除くと、筋肉は年齢とともに自然とやせて、締りのない体型になっていきます。これと同じ現象が顔にもおこってくるということです。
顔の表情は、しなやかな表情筋がつくっているのですが、表情筋が衰えてくると贅肉などの重さに引っ張られて、メリハリのない表情になっていきます。エイジングケアのひとつの方法として、いわゆる“変顔”をつくる時のように、顔の筋肉を動かすという方法がありますが、表情筋を活性化するという意味では理にかなったことなのです。
またたるみの原因には、肌の潤いや張りの源となる。真皮を構成するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といったものが、刺激や乾燥などによって傷ついたり減少したりしていることもあげられます。
特に強い紫外線にさらされる期間が長いと、真皮の繊維質(コラーゲンやエラスチン)が乾燥によって弾力性が低下していきます。つまり筋肉のしなやかさと肌そのものの弾力性がなくなってしまうことで、頬や首のまわり、また目のまわりなどにたるみが目立ってくるわけです。
大人ニキビ
成人以降のニキビ対策の知識として押さえておきたいのは、ホルモンバランスと皮脂の関係です。
ホルモンの種類はたくさんありますが、女性ホルモンと呼ばれる「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と、男性ホルモンと呼ばれる「黄体ホルモン(プロゲステロン)」という2つのホルモンの名前は聞いたことがある方も多いでしょう。
簡単に言うとこの2つのうち「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が優位になると、皮脂の分泌が活発になります。ちなみに女性の「黄体ホルモン(プロゲステロン)」がたくさん分泌される時期は、10代半ばから20歳前後と言われていますが、この時期はいわゆる思春期にあたり、ニキビできやすい時期です。ただし大人になってからも、会社で働くことが当たり前になった女性は、思春期以降も「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の分泌が活発だったりします。つまり思春期を過ぎても皮脂量が多い状態が継続しているということが、大人ニキビの原因のひとつでもあるわけです。
また生理周期のなかでも、排卵から月経直前までの期間は「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が優位となり、皮脂分泌が活発となり、ニキビができやすくなります。そしてストレスが増加するとホルモンバランス的に「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が優位になります。ニキビの原因のひとつにストレスが関係していると言われるのは、ホルモンバランスが乱れるからと考えても良いでしょう。
とくに女性の大人ニキビの原因は、ストレスが原因となっていることが多いので、ストレスを解消してあげることが、ニキビ予防や解消につながることが少なくありません。
いずれにしても、炎症ニキビに進行して、その症状が強い場合は、皮膚科でみてもらうことをおすすめします。またニキビの予防ケアとしては、ニキビケア化粧品で対応出来る場合があります。肌には個人差がありますので、すべての方に等しい効果が期待できるわけではありませんが、ピーリング石鹸や化粧水のなかには古い角質を除去してくれる効果の高いものもありますので、トライアルセットなどで試してみると良いでしょう。
なおニキビに関するスキンケアでも、正しい洗顔と保湿というシンプルな組み合わせは、変わらず有効です。炎症が強い場合は治療薬などで対処する必要がありますが、ストレスの原因となっているものを取り除くと同時に、洗顔・保湿という基本ケアを続けることで大抵のニキビは治すことができます。炎症の範囲が真皮に深く及ばないうちに適切なケアを行ってください。
美肌
女性にとって肌がきれいであるということは、色々メリットがあります。例えがよくないかも知れませんが、肌がきれいだと、その他の容姿上のマイナス点もカバーしてくれたりしますよね。40代後半だというのに、肌が澄んだようにきれいな人を見ると、肌の美しさという理由だけで、何となく興味がひかれるものです。とくに男性から見たら美肌ということは大きなポイントになるような気がします。
また若いうちは、特別なケアをしていなくても一般的に肌はきれいなわけですが、そのなかでもとくに色白できめの細かい肌の女性は、そうでない人にくらべて一歩も二歩も得していると言えるでしょう。
美肌であることが、それだけで得だと言いたいがために、少し失礼な言い方もありましたが、伝えたかったことは分かっていただけたと思います。
たしかに生まれながらにして肌がきれいな人は羨ましいかぎりですが、これは異性から見た時の印象の良さということだけでなく、本人にとって、いい意味での自信にもなりますから、極論を言ってしまうと「明るい気持で毎日を過ごせる」とういったことに、最終的にはつながっていくのだと思います。だからこそ、どんな女性にとっても美肌、スキンケアに関しては興味が尽きないのでしょう。